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スポーツに関する話題

MLB: セイバーメトリクス紹介 ① セイバーメトリクスとは

こんにちは!

 

今日は野球の話題です。

 

セイバーメトリクスの話をします。

野球が好きな方なら少しは耳にしたことがある言葉だと思うんですけど。

 

セイバーメトリクスというのは、選手を、今まで感覚で判断していた部分であったり数字で表すことができなかったこととかをデータとして出そう、というものです。

ファインプレーが多い選手とかみるとこの選手めっちゃ守備がうまい!って思うじゃないですか。そういう印象論みたいなのを排除して、数字としてより客観的に判断しようね、っていうのがセイバーメトリクスです。

 

例えば、ヤンキースのレジェンドであるデレク・ジーター。彼はすごく派手な守備も多くて、今まで守備の優れた選手と認識されてたんです。が、セイバーメトリクスジーターの守備範囲の狭さが明らかになってしまったんです。ジーターの守備のうまい、下手ではなくて、ジーターの守備は点数を取られない守備ではなかった、ということが明らかになったんです。

 

また、セイバーメトリクスの特徴として、『運』の良し悪しを考えるというものがあります。野球に限らず、スポーツってとても運が関係するですね。凄い良い当たりで右中間破った!みたいなのもたまたまそこに野手がいたらアウトですし、ボテボテのゴロでも野手の間を抜ければヒットになります。

この不確定な要素をセイバーメトリクスでは取り除こうとします。

 

では、ここでクイズです。

❶ .300 30 120

❷ .200 40 90

という2人の選手がいます。

あなたがGMだったらどちらの選手をとりますか?

多くの人が❶というでしょう。もちろんここにある情報だけだと❶の方が優れたバッターでしょう。では、これではどうでしょうか。

出塁率 .300

出塁率 .350

出塁率というのは、塁に出た率です。(安打+四死球/打席数)×100です。セイバーメトリクスでは、❷のバッターの方が評価されます(評価されない場合もありますが)。いやいや、確かに❷の方が出塁率は高いけど、打率だって❶のが高いしなんてったって120打点だよ?と思われるかもしれません。

セイバーメトリクスでは、いかにアウトにならないか、ということを重要視します。つまり、重要度が打率<出塁率です。もちろんヒットの方が四死球より価値は高いのですが(この話は後ほど)アウトにならないのなら四死球でもいいじゃん、と言うものです。また、セイバーメトリクスでは打点はほとんど意味を持ちません。というのは、打点というのは前のバッターに影響される、つまり運が絡みやすいのです。セイバーメトリクスがわかってきましたか?

 

じゃあ、セイバーメトリクス神!これで全部判断すればいいじゃん!!!となるかというと、そう簡単な話でもないのです。

例えば、得点圏打率ってありますよね。セイバーメトリクスでは、得点圏打率って毎年の変動が大きく、選手との相関が見づらいので、意味を持たないんです。でも、チャンスで心理的に燃える選手っていますよね??

盗塁もそうです。セイバーメトリクス的な考え方だと、盗塁は成功率から考えるとしない方が得点期待値が高い、というデータが出ているんです。でも、足が速いランナーが出たらピッチャーって心理的に動揺しますよね??

ピッチャーとバッターの相性とかも考えないのです。でも松田って明らかに十亀と相性いいですよね??

 

重要なのは、数字を絶対視して、信用しないことです。今まで出ている数字は結果論でしかないです。選手の努力、成長をセイバーメトリクスは考えません。セイバーメトリクスはあくまで参考にする程度にしましょう。

もし、セイバーメトリクスが次の段階に行くのならば、未来の予測になってくるのではないでしょうか。

 

これらがセイバーメトリクスの簡単な導入です。セイバーメトリクスを理解すると、野球を違う視点でもみることができて、絶対に楽しいと思います。以降もセイバーメトリクスの面白い指標について紹介していくので、興味のある方は是非見てください。それではまた!