MLB: 後半戦展望③AL西地区
こんにちは!
続きまして、AL最後の地区となる西地区です。昨シーズンワールドシリーズ制覇のアストロズや、大谷翔平が加入して話題となったエンゼルス、イチローが帰還したマリナーズなど、聞き覚えのあるチームが多いですが、どうなったでしょうか?見ていきたいと思います。
前半戦:◎
後半戦:↗︎
後半戦のキーマン:ダラス・カイケル
ここまでは王者らしい盤石の戦いぶりでしょう。オフに補強したゲリット・コールとヘクター・ロンドンはどちらも素晴らしい活躍を見せています。昨シーズンMVPのホセ・アルトゥーベやカルロス・コレア、ジョージ・スプリンガーを中心とした打線ももちろんいいんですけど、特に投手陣が素晴らしいです。コールや、ジャスティス・バーランダー、チャーリー・モートンらも軒なみ好成績を残していますが、前半戦のMVPをあげるとしたらコリン・マクヒューでしょう。リリーフとしての経験が浅いながら、ロングリリーフもこなせる万能家として防御率0点台は素晴らしすぎです。不安要素としてはクローザーのケン・ジャイルズ(正直アストロズはなぜ彼をクローザーにしているのか理解に苦しむ)ですが、優秀なリリーフ陣がいるのであまり問題にはならないと思います。
予想:地区首位
前半戦:○
後半戦:↘︎
後半戦のキーマン:ジャスティン・アップトン
オフにイアン・キンズラー、ザック・コザート、そして大谷翔平を補強して今年こそプレーオフへ、と望んだ今シーズン、前半戦は勝率5割付近で折り返せそうなので健闘していると思います。しかし、大谷の故障も含め補強組が不振、投手陣にも故障者が続出してここのところは負けが込んできました。振り返ると打線で期待通りの活躍なのはマイク・トラウトただ一人というよく見た景色になっていました。しかし、先発陣は若手のハイメ・バリアや大谷、ギャレット・リチャーズなどが頑張っています。後半戦は登板過多気味なリリーフ陣にツケが回ってきそうなので、プレーオフ進出を目指して補強の可能性があると思います。
予想:プレーオフ圏外
前半戦:◎
後半戦:→
後半戦のキーマン:ブレーク・トレイネン
ここまでの健闘は全く予想してませんでした。開幕前の評価はそこまで高くなく、目立った補強もなかったので、下位に沈むと思っていたのですが、勝率5割をキープしてワイルドカード争いに絡んだままシーズンを折り返しました。主砲のクリス・デービスやジェド・ラウリーを筆頭にMLB4位のホームラン数を誇る強力打線が武器ですが、何故こんなに勝てているのかわからないというのが正直なところです。エースのシェーン・マネイアやクローザーのブレーク・トレイネンの安定感が際立つ投手陣も健闘の要因だと思います。
予想:ワイルドカード
前半戦:◎
後半戦:→
後半戦のキーマン:カイル・シーガー
毎年大型補強を繰り返し、期待を裏切るというのがマリナーズのお家芸でしたが、今年は何があったのか異次元の強さを誇っています。オフにディー・ゴードン、開幕後にアレックス・コロメとデナード・スパンを加え勝っていましたが、途中のロビンソン・カノーの薬物違反による離脱によっていつものように下位に沈むか、と思ったらそこからも勝ちまくっています。ジーン・セグラが首位打者を狙える位置にいて、カイル・シーガーも調子を上げてきました。プレーオフに向けて質の悪い先発投手陣を補強したいところです。
予想:ワイルドカード
テキサス・レンジャース
前半戦:△
後半戦:↘︎
後半戦のキーマン:ノマー・マザーラ
レンジャースはリビルドでしたので、順位は問題ないでしょう。しかし西地区の他のチームが勝っているという背景もありますが、戦力的にはもう少し勝ってもおかしくないとは思います。今シーズン45歳のバートロ・コローンやエースのコール・ハメルズ、安定感のあるエイドリアン・ベルトレ、急に全盛期並に打ちまくっている秋信守など、ベテラン勢が頑張っているチームです。後半戦で彼らを放出しプロスペクトを得て、ジョーイ・ギャロやノマー・マザーラら既存の若手たちと組み合わさったら結構面白いチームになると思います。
予想:プレーオフ圏外
以上がAL西地区の評価になります。今シーズン、AL西地区のチームはどのチームも勝率が高いです。しかし、その中でもアストロズの戦力が質、層ともにレベルがちょっと違うかなという感じです。それでは!