MLB: 後半戦展望③AL西地区
こんにちは!
続きまして、AL最後の地区となる西地区です。昨シーズンワールドシリーズ制覇のアストロズや、大谷翔平が加入して話題となったエンゼルス、イチローが帰還したマリナーズなど、聞き覚えのあるチームが多いですが、どうなったでしょうか?見ていきたいと思います。
前半戦:◎
後半戦:↗︎
後半戦のキーマン:ダラス・カイケル
ここまでは王者らしい盤石の戦いぶりでしょう。オフに補強したゲリット・コールとヘクター・ロンドンはどちらも素晴らしい活躍を見せています。昨シーズンMVPのホセ・アルトゥーベやカルロス・コレア、ジョージ・スプリンガーを中心とした打線ももちろんいいんですけど、特に投手陣が素晴らしいです。コールや、ジャスティス・バーランダー、チャーリー・モートンらも軒なみ好成績を残していますが、前半戦のMVPをあげるとしたらコリン・マクヒューでしょう。リリーフとしての経験が浅いながら、ロングリリーフもこなせる万能家として防御率0点台は素晴らしすぎです。不安要素としてはクローザーのケン・ジャイルズ(正直アストロズはなぜ彼をクローザーにしているのか理解に苦しむ)ですが、優秀なリリーフ陣がいるのであまり問題にはならないと思います。
予想:地区首位
前半戦:○
後半戦:↘︎
後半戦のキーマン:ジャスティン・アップトン
オフにイアン・キンズラー、ザック・コザート、そして大谷翔平を補強して今年こそプレーオフへ、と望んだ今シーズン、前半戦は勝率5割付近で折り返せそうなので健闘していると思います。しかし、大谷の故障も含め補強組が不振、投手陣にも故障者が続出してここのところは負けが込んできました。振り返ると打線で期待通りの活躍なのはマイク・トラウトただ一人というよく見た景色になっていました。しかし、先発陣は若手のハイメ・バリアや大谷、ギャレット・リチャーズなどが頑張っています。後半戦は登板過多気味なリリーフ陣にツケが回ってきそうなので、プレーオフ進出を目指して補強の可能性があると思います。
予想:プレーオフ圏外
前半戦:◎
後半戦:→
後半戦のキーマン:ブレーク・トレイネン
ここまでの健闘は全く予想してませんでした。開幕前の評価はそこまで高くなく、目立った補強もなかったので、下位に沈むと思っていたのですが、勝率5割をキープしてワイルドカード争いに絡んだままシーズンを折り返しました。主砲のクリス・デービスやジェド・ラウリーを筆頭にMLB4位のホームラン数を誇る強力打線が武器ですが、何故こんなに勝てているのかわからないというのが正直なところです。エースのシェーン・マネイアやクローザーのブレーク・トレイネンの安定感が際立つ投手陣も健闘の要因だと思います。
予想:ワイルドカード
前半戦:◎
後半戦:→
後半戦のキーマン:カイル・シーガー
毎年大型補強を繰り返し、期待を裏切るというのがマリナーズのお家芸でしたが、今年は何があったのか異次元の強さを誇っています。オフにディー・ゴードン、開幕後にアレックス・コロメとデナード・スパンを加え勝っていましたが、途中のロビンソン・カノーの薬物違反による離脱によっていつものように下位に沈むか、と思ったらそこからも勝ちまくっています。ジーン・セグラが首位打者を狙える位置にいて、カイル・シーガーも調子を上げてきました。プレーオフに向けて質の悪い先発投手陣を補強したいところです。
予想:ワイルドカード
テキサス・レンジャース
前半戦:△
後半戦:↘︎
後半戦のキーマン:ノマー・マザーラ
レンジャースはリビルドでしたので、順位は問題ないでしょう。しかし西地区の他のチームが勝っているという背景もありますが、戦力的にはもう少し勝ってもおかしくないとは思います。今シーズン45歳のバートロ・コローンやエースのコール・ハメルズ、安定感のあるエイドリアン・ベルトレ、急に全盛期並に打ちまくっている秋信守など、ベテラン勢が頑張っているチームです。後半戦で彼らを放出しプロスペクトを得て、ジョーイ・ギャロやノマー・マザーラら既存の若手たちと組み合わさったら結構面白いチームになると思います。
予想:プレーオフ圏外
以上がAL西地区の評価になります。今シーズン、AL西地区のチームはどのチームも勝率が高いです。しかし、その中でもアストロズの戦力が質、層ともにレベルがちょっと違うかなという感じです。それでは!
MLB: 後半戦展望②AL中地区
こんにちは!
続きまして、AL中地区、見ていきたいと思います。開幕前はインディアンズとツインズの2強の様を呈していた中地区ですが、どうなったでしょうか?
前半戦:△
後半戦:→
後半戦のキーマン:ルーカス・ジオリト
去年主力の大放出を行い再建期に入ったホワイトソックスですが、やはり若手の多いチーム状況ですので、なかなか勝てていません。とはいえ、ホワイトソックスにとってこれは計算通りなので、特に問題ないでしょう。今シーズンはヨアン・モンカダやティム・アンダーソンなどプロスペクトの宝庫であるチームに経験を積ませるときです。ただ、トッププロスペクトの1人で、昨シーズン覚醒の雰囲気があったルーカス・ジオリトが乱調なのが気になります。また、シーズン中にホセ・アブレイユの放出も十分に考えられます。
予想:プレーオフ圏外
前半戦:△
後半戦:↗︎
後半戦のキーマン:カルロス・カラスコ
前半戦は打線が絶望的に沈黙して、なかなか勝てなかったインディアンズですが、ここに来て調子を上げて来ました。オフにはサンタナの後釜としてヨンダー・アロンソを補強し、戦力ダウンを免れました。MVP候補のフランシスコ・リンドーアやホセ・ラミレス、エドウィン・エンカーナシオンらを中心とする強力打線と、昨シーズンサイ・ヤング賞のコリー・クルーバーらを要する贅沢な先発陣が実力通りの活躍を見せれば、地区首位は確実でしょう。昨シーズン最多勝のカルロス・カラスコの調子が戻り、ジェイソン・キプニスも昨シーズンから続く不振から本来の調子に戻れば、なおいいです。悲願のワールドシリーズ制覇を成し遂げるために、シーズン中に故障者がやや多いリリーフの補強と、キプニスの代役探しを兼ねた内野手の補強はあると思います。噂されているマニー・マチャドの補強はあるのでしょうか?
予想:地区首位
前半戦:○
後半戦:↘︎
後半戦のキーマン:ジェームス・マキャン
数年前まで強豪として中地区を支配していたタイガースですが、今シーズンは再建期に入りました。昨シーズン不振に陥ったミゲル・カブレラですが、今シーズンは若干持ち直しました、ただ、OPSは.8を超えているもののホームラン3本は少し寂しい数字かなと思います。ただ、ニック・カステヤノスやマイケル・フルマーといった核となる若手はいるので、今後は主力を出しつつ再建を進めていくのだろうと思います。昨シーズン打撃好調だったジェームス・マキャンには期待していたのですが、今期は打撃不振に陥っています。
予想:プレーオフ圏外
前半戦:×
後半戦:→
後半戦のキーマン:ダニー・ダフィー
ワールドシリーズ制覇時のツケが回ってきています。オフにルーカス・デューダをホズマーの後釜として補強しましたが、明らかに戦力ダウンです。アレックス・ゴードンやアルシデス・エスコバーら峠を過ぎたベテランが多く、トッププロスペクトも見当たらないため、再建の道のりは意外と険しいかもしれません。ダニー・ダフィーはチームのエースになれる存在だと期待していたのですが、残念ながら今シーズンは打ち込まれています。すでにクローザーのケルビン・ヘレーラをナショナルズへ売却しましたが、この後も次々とプレーオフチームに主力を売ってプロスペクトを貯めるしかないでしょう。
予想:プレーオフ圏外
前半戦:×
後半戦:→
後半戦のキーマン:エディ・ロサリオ
昨シーズンワイルドカードとしてプレーオフに進出、いよいよ再建も終わったかと思われていました。そしてオフにランス・リンを補強し、先発を揃えて意気揚々と望んだ今シーズンですが、すでにインディアンズに10ゲーム差近くつけられ、ワイルドカード争いからも脱落しかけています。リンが期待外れ、エースのアービン・サンタナが故障した投手陣ですが、ホセ・バリオスやカイル・ギブソンが奮闘し、出来は悪くないと思います。問題なのは打線です。開幕直後あれだけ打っていたジョー・マウアーはすでに冷凍状態で、新戦力のローガン・モリソンやブライアン・ドージャーら打つべき人が不振、期待通りの活躍をしているのがエドアルド・エスコバーとエディ・ロサリオだけでは勝てないのも無理ありません。ツインズは失意の前半戦となってしまいました。
予想:プレーオフ圏外
以上がAL中地区の評価となります。一時は全チーム勝率5割を切りどうなることかと心配してましたが、やはりインディアンズが頭ひとつ抜け出しました。今年も地区首位は間違いないと思います。ツインズは勝ちにいったのですが、ことごとく裏目に出てしまいました。ほかの3球団は再建を進めています。それでは!
MLB: 後半戦展望①AL東地区
こんにちは!
MLBではもうシーズンの折り返し地点に来ました。今月にはオールスターもあって、いよいよ勝負の後半戦が始まる季節になりました。ですので、後半戦展望と題してそれぞれの地区について前半戦の戦いぶりと後半戦に向けてどうなるかを見ていきたいと思います!
今回はAL東地区からです。毎年この地区は強豪ぞろいで、プレーオフ争いは加熱する地区なんですけど、今年はどうでしょうか?シーズン前では戦力的にレッドソックスとヤンキースが強いと言われていましたが、どうなったでしょうか?
前半戦:×
後半戦:↘︎
後半戦のキーマン:マニー・マチャド
メジャー屈指の重量打線でプレーオフを目指しましたが、オフに補強したアレックス・コブは防御率6点台と期待はずれ、打線もクリス・デービスがOPS5を切るなど深刻な不振に陥り、ジョナサン・スコープやトレイ・マンシーニも軒並み不振、投手陣も不安定となれば勝てないのも納得してしまいます。唯一気を吐いているマニー・マチャドにはトレードの噂が絶えません。プレーオフは絶望的でしょう。
予想:プレーオフ圏外
前半戦:◎
後半戦:↗︎
後半戦のキーマン:ラファエル・デバース
戦前から評価の高かったレッドソックスですが、今年は特に強いです。クリス・セールらメジャー屈指の先発陣がいて、クローザのクレイグ・キンブレルを筆頭にリリーフも安定しています。打線もMVP級の活躍を続けるムーキー・ベッツや、新戦力のJ.D.マルティネスとミッチ・モアランド、若手のアンドリュー・ベニンテンディらを中心に破壊力抜群です。また、後半戦はダスティン・ペドロイアやドリュー・ポメランツら怪我人も戻ってくるので、さらに厚みを増しそうです。
予想:地区首位
前半戦:◎
後半戦:→
後半戦のキーマン:ゲイリー・サンチェス
オフにトレードでジャンカルロ・スタントンを補強したことで、歴史に残るほどの重量打線が完成しました。もともと評価の高かった投手陣ですが、アロルディス・チャップマンやチャド・グリーンらを揃えた救援陣は期待通りでおそらくNo.1の活躍を見せています。ただ、先発陣はサイ・ヤング賞候補のルイス・セベリーノ、ベテランのCC・サバシア以外は安定感に欠けるため、補強がありそうです。打線は、新人コンビのグレイバー・トーレスとミゲル・アンドゥハーが躍動し、もちろんアーロン・ジャッジらも、実力通りの活躍を見せています。不安要素としては、ゲイリー・サンチェスの打撃の状態が上がらないことと、若いチームなので終盤戦に入っても調子を維持できるか、この2点です。
予想:ワイルドカード
前半戦展望:○
後半戦展望:↘︎
後半戦のキーマン:ブレイク・スネル
もともとレイズは再建が続くとみられていましたが、ここまでは大健闘だと思います。しかし、やはりプレーオフ進出は厳しそうです。ただ、今年ブレイクしかけている先発のブレイク・スネルやホセ・アルバード、ジェイク・バウアーといった若くて良い選手が多いため、レイズの未来は明るいと思います。開幕前にチームのアイコンであったエバン・ロンゴリアやクローザーのアレックス・コローメを放出したように、今期は売り手に回るため、クリス・アーチャーやウィルソン・ラモス、ケビン・キアマイヤーら中堅、ベテランの放出は十分に考えられるでしょう。
予想:プレーオフ圏外
前半戦:△
後半戦:↘︎
後半戦のキーマン:マーカス・ストローマン
ジェイズは戦前の評価は厳しく、プロスペクトもそこまでいないという状況でよくやっているとは思いますが、プレーオフは無理でしょう。打線の核となるべきジョシュ・ドナルドソンもそこまで(去年売っておけばよかったのに)で、そもそもラインナップがJ.A. ハップやマルコ・エルトラダ、ラッセル・マーティン、カーティス・グランダーソン、ケンドリス・モラレスらというのは単純に高齢化が進みすぎです。その中で活躍しなければならない若手のマーカス・ストローマンは防御率6点オーバー、ロベルト・オスーナはDV(何やってんだ…)と状況は悪化する一方です。ジェイズは売り手に回ってドナルドソンらを放出し、早急に再建に回るべきだと思います。
予想:プレーオフ圏外
以上が激戦のAL東地区の評価です。ちょっとヤンキースとレッドソックスが飛び抜けて強すぎて、ほかの3球団にとってはかわいそうな状況です。おそらく、ヤンキースとレッドソックスはどちらもワールドシリーズにいけるだけの戦力は有していますし、トレードによる補強もあるでしょう。それでは!
MLB: 活発化するトレードと契約形態/日本との違いとは?
こんにちは!
NBAではサマーリーグで渡邊雄太選手がデビューしました。チーム内で4番目に長いPT20で8p.4r.2a.2bの成績を残しました。ハイライトしか見ていないのでなんともいえませんがここからではないでしょうか。NBAのコートで躍動する姿に期待しています。
今回は野球の話題です。MLBでは、主力選手のトレードというのは常です。よほどの看板選手でない限りはどの選手もトレードの駒となりうる世界です。今年もすでにレイズのCPアレックス・コロメ(→マリナーズ)やロイヤルズのCPケルビン・ヘレーラ(ナショナルズ)といった選手たちがトレードされていますし、オリオールズのマニー・マチャドもトレードの噂が絶えません。なぜ、こうも主力選手をトレードで出すのでしょうか?そして日本でそれが起こらないのはなぜか?ということについて考えてみたいと思います。
トレードされる選手
まず、どのような選手がトレードされやすいかということについて考えてみたいと思います。トレードで放出される選手は、①残りの契約年数が少なく、②リビルドチームに所属していて、③他のチームからの需要がある選手です。①について、MLBはルーキー契約を除いて(日本との違いは後述します)自動FAとなります。契約年数が終わったら勝手に移籍市場に入るわけですね。オフに再契約を結ばないだろう主力選手、タダで出ていかれるよりはトレードでプロスペクトとった方がいいという合理的判断によるものです。②について、リビルティングをしているチームは目先の勝利に興味がありません。また、中途半端に勝ってしまうと指名権の順位が後ろになってしまいます。よって、半ば負けにいくために主力選手をプロスペクトとトレードしたい。③について、トレードというのは需要と供給のバランスが一致して初めて成立するので、もちろんですね。
近年のトレードでは、2016年、ヤンキースがリビルティングを決意し、当時の主力であったアロルディス・チャップマン(→カブス)やアンドリュー・ミラー(→インディアンズ)、カルロス・ベルトラン(→レンジャース)などを放出してプロスペクトを獲得したのが有名でしょうか。現にこの3チームはプレーオフに行って、カブスは優勝、負けましたがインディアンズはワールドシリーズ出場という結果を残しました。このように、3つの条件が揃うとトレードの噂が立ちやすいです。ただ、前述のトレードでいうとチャップマンはそのオフでヤンキースに戻っているので、リスクがあるのも事実です。
日本のトレード
しかし、日本でこのような形でトレードが成立することは非常に少ないです。まず単純にトレード件数が少ない。昨シーズンでいうと谷元圭介(→中日)が上記の3点に近いトレードでした。日本では、トレードは単純な戦力補強という側面よりも、チームを変えることで選手の気持ちを変えよう、ポジションがダボついているからトレードしよう、という理由が多いです。大田泰示(→日本ハム)などがこのような例です。では、なぜMLBのようにトレードが頻発しないのでしょうか?
日本の契約体系
日本はアメリカと違い、FA権を取得し、それを行使するまで他球団に自由契約以外の形で移籍することができません。ですので、ドラフト指名されてから(最短でも)8.9年はその球団の持ち物です。契約更改でも、日本では球団が年俸を提示し、選手がそれに合意する形です。もし納得がいかなくてもあくまで保留という手段しか持たされていません(年俸調停もありますが割愛します)。球団の力が非常に強いんですね。なぜ、自動FA(日本でいう自動自由契約)でないのかというと、今年の村田修一のようなベテランで契約年数を終えたらどこも契約してくれないというのを防ぎたいそうです。アメリカと違って球団にリスクが少ない、所謂死刑囚と呼ばれる選手が発生しづらい方式となってます。日本では、①が残り契約年数が少ないではなく、FA権取得まで残り何年かになるんですね。つまり、再契約の公算が高めなので、トレードが行われません。②、③ですが、日本のドラフトが完全ウェーバーでなく抽選で、MLBほど優勝に価値がない(12球団しかない)、そして保有選手が少ないので、リビルティングしていても主力選手を出すメリットが少なく、逆に勝っているチームも若手有望株を出してまで、となってしまうんですね。これが日本でトレードが成立しにくい理由です。
以上がアメリカと日本の契約体系などによる違い、そしてそれによるトレードの頻度の違いです。個人的には選手の移籍が活発になった方が面白いと思っているので、日本でもトレード件数や移籍が増えてほしいのですが、現状そうはならなそうです。それでは!
NBA: オフのここまでの勝者と敗者
こんにちは!
ドラフトも終わりFA契約のニュースもだんだん減ってきましたね、、。今年のFAは結構大きなサプライズがいろいろあったのではないでしょうか。今回は現時点でのオフの勝ち組と負け組について書いてみたいと思います。
勝ち組
夏のトップサプライズのひとつであるレブロンの獲得、そしてロンドら有能なベテラン陣を獲得したレイカーズは今オフの一番の勝ち組のひとつでしょう。ドラフトでのミステイクもなかったのですが、現有戦力でのファイナル出場は厳しそうです。まだ補強がありそうです。
予想:プレーオフ上位シード
ウォーリアーズ
今オフ最優先の課題であったKDとの再契約を早々と決めて、この時点で3連覇の戦力は整っていたのですが、まさかのカズンズ加入という大仕事を成し遂げました。波乱がなければ優勝にもっとも近いチームだと思います。
予想:ファイナル進出
ドラフト5位指名権でドンチッチを獲得して、デアンドレの獲得にも成功しました。とても若く、実力のあるロスターが揃ったと思います。不安要素は主力の多くが新戦力で、噛み合わない可能性ですが、有能HCのカーライルがなんとかしてくれるでしょう。
予想:プレーオフ進出
ウィザーズ
不穏分子であったゴータットを放出し、リバースを獲得、そしてFAで得点力のあるグリーンとゴータットの後釜としてハワードを取り、弱点であった2ndユニットを補強してきました。レブロンが抜けたイーストの覇権を握りそうなチームのひとつです。
予想:プレーオフ上位シード
大黒柱のヨキッチと再契約を結び5年のキープ、バートンとの再契約にも成功しました。余剰戦力であったチャンドラーで2つの2巡目を取ることもできました。また、現地では賭けと言われていますが、ドラフト1位指名候補であったポーターJr.の獲得は評価できるのではないでしょうか。ミルサップが帰ってくるとこや若手の成長を加味して昨シーズン惜しくも逃したプレーオフ進出は可能になったと思います。
予想:プレーオフ進出
負け組
8位でPGセクストンの指名は多くの疑問を呼びました。また、最優先の課題であったレブロンの慰留に失敗し、残ったのは見合った額でない高額の契約がある選手のみとなってしまいました。ただ、レブロン加入によってフランチャイズ初の優勝を成し遂げた反動と考えれば悪くはない?のでしょう。
予想:9-15位
ペリカンズ
一部ではオファーを出さなかったとの報道もありますがカズンズの慰留に失敗、昨プレーオフの飛躍の立役者ロンドも移籍してしまいました。FAでペイトンとランドルを獲得しましたが、昨シーズンからの戦力低下は免れず、ADの孤軍奮闘が続きそうです。
予想:9-15位
昨シーズン大きく飛躍し、今シーズン大物FAの獲得に動いたシクサーズですが、結局トレードでチャンドラーの獲得のみに終わっています。また、ベリネリとイリャソワという有能ベテランコンビが出て行ったことは結構な損失であると思います。若手の成長分とイーブンでしょうか。
予想:プレーオフ進出
ホーネッツ
トレードでハワードを放出した時点でリビルドに走ったことは言うまでもありませんが、ドラフトの謎の動きやウォーカーら主力選手を未だに出しきれていない点からいい動きができていると言い難いと思います。
予想:9-15位
ホークス
ドラフトでのヤングの指名は現時点で失敗だったと言わざるを得ないでしょう。エースのシュルーダーとポジションがかぶる上に背が低いので並べることもできません。サマーリーグのヤングはNBAレベルでないです。もともとホークスはリビルドでしたが、不可解な動きをしているのではないでしょうか。
予想:9-15位
ロケッツ
負け組に入れるか迷いましたが、こういう判断になりました。ポールはマックスで残留しましたが、そうぜざるをえなかったのでしょうけどロケッツにとってこれは失敗だと思います。近い将来ポールの契約が枷になる時が来てしまうのでは無いでしょうか。アリーザはサンズに奪われました。カペラはまだ不透明です。昨シーズンより戦力低下した状態でウォーリアーズにリベンジできるとは思えないです。
予想:プレーオフ上位シード
???
サンダー
今オフでもっとも評価を下しにくいチームがサンダーです。最優先事項であったポールジョージとの再契約に成功、グラントの再契約にも成功しましたが、サラリーキャップがカツカツな上にロバーソンが復帰するとはいえ伸び代は無いと思います。サンダーが本腰を入れるのはメロの契約終了後だと思います。
予想:プレーオフ進出
ここまでの動きの評価になりました。まだ補強、トレードは続くのでこの評価はすぐに変わるでしょう。レナードも動くと言われていますし。ただ、昨シーズン、ジャズなどがそうであったようにシーズン前の期待をいい意味で裏切る、悪い意味で裏切るチームは絶対にあります。補強と順位が一致しないのが面白いのではないでしょうか?
それでは!
MLB: セイバーメトリクス紹介①OPS
こんにちは!
今回はセイバーメトリクスの話です。そして、もっともわかりやすい指標のひとつ、OPSについてみていきたいと思います。
1.OPSとは?
OPSというのは、
On-bace percentage (出塁率)
Plus
Slugging percentage(長打率)
のことです。出塁率と長打率を足したものですね。出塁率とは、どれくらいの確率で出塁するのか(ヒット+四死球/打席 %)、長打率とは、一打席でどれくらい進むのか(塁打/打数 %)です。
OPSの何がすごいのか
まず、とても簡単に出すことができます。前述の通り、難しい計算をすることなく容易に出すことができるものがOPSです。そして、出塁力と長打力の両面から見ることができるので、バッターの比較に非常に役に立ちます。一般的にOPSが.800を超えていると強打者、1.000を超えると球界を代表するバッターという認識で良いと思います。
OPSを使った比較
比較として、2015年のアルバート・プホルス選手と同ポジションのジョーイ・ボットー選手、クリス・デービス選手(全選手160試合前後の出場)を使ってみたいと思います。
.244 40 95
ボットー
.314 29 80
デービス
.262 47 117
さて、この中でどの選手が優れているでしょうか?ここで使うことができるのがOPSです。
.787
ボットー
1.000
デービス
.923
OPS的考えだと、優れているバッターはボットーとなります。40本打っているプホルスですが、OPS的には並みのバッターです。
OPSは出塁率と長打率を同価値ととらえています。よって、同じOPSでも出塁率の高さが傑出しているバッター(以下、出塁率寄りのバッター)と長打率の高さが傑出しているバッター(以下、長打率寄りのバッター)と分けることができます。2017年のライアン・ジマーマン選手とポール・ゴールドシュミット選手の成績を使ってみてみましょう。
ジマーマン
.930(.358+.573)
ゴールドシュミット
.966(.404+.563)
両者ともOPSは似た数値ですが、ジマーマンは長打率寄りのバッター、ゴールドシュミットは出塁率寄りのバッターだと言えます。傾向として、出塁率寄りのバッターのほうが、長打率寄りのバッターよりも成績が安定しやすいという特徴があります。不調時でも安定して出塁できる力が大切なようです。(出塁率−打率が0.1を超えるバッターは四球が多いと思ってください。isoDというもので、後々取り扱います。)
今時の野球のデータでは、打率らと同じようにほとんどOPSも記載されています。このようなデータを見ていくと、新しい発見があるかもしれません。それでは!
NBA: 2018-2019へ ここまでのレイカーズ
こんにちは!
今回はここまでの我がレイカーズの補強を見てみましょう!
レブロンの加入という起爆剤があり、来期はどこを狙えるでしょうか?
それでは見ていきましょう!
PG
ロンゾ・ボール
ラジョン・ロンド(ペリカンズよりFA)
アレックス・カルーソ
SG
ケンテイビアス・コールドウェル・ポープ
ジョシュ・ハート
ランス・スティーブンソン(ペイサーズよりFA)
スヴィアトラスフ・ミカイリュク(ドラフト)
SF
レブロン・ジェームズ(キャブスよりFA)
ブランドン・イングラム
ルオル・デン
PF
カイル・クズマ
モリス・ワグナー(ドラフト)
C
イビカ・ズバッチ
ジャベール・マギー(ウォーリアーズよりFA)
ヘッドコーチ
ルーク・ウォルトン
と、現時点のロスターはこんな感じです。
レイカーズの今後の補強の可能性
1.ビッグマンの補強
現時点で確実に人手不足なのはビッグマンでしょう。スタミナ面が懸念されるマギーと経験の浅いズバッチでは、ワグナーも併用できるとはいえ心許ないのは事実です。カペラにマックスを吹っかけるとの噂もありますが、ロケッツにマッチされる可能性が高いので、ブルック・ロペスやグレッグ・モンロー、カイル・オクインの補強が現実的でしょう。
2.シューター不足
レブロンのチームはレブロンの周りをシューターで固めることでパサーとしてレブロンを生かしてきました。しかし、レイカーズにはそれができる人材があまりにもいません。お世辞にもシューターと言えるのがKCP、ハート、クズマだけでは少ないです。レイカーズ在籍経験のあるニック・ヤングや、ウェイン・エリントンの獲得を強く勧めたいです。
3.レナード獲得の噂
レナードがスパーズを出たがっているというのは周知の事実で、レイカーズに加入希望しているとの噂もあります。もし、レイカーズがトレードするとした場合、ボール+イングラム+指名権というのがロスターバランス的にもちょうどよいでしょう。しかし、個人的には反対です。レナードが延長するという保証はない上に(ハワードで痛い目見てますよね?)残り契約1年の選手が多いレイカーズが勝負をかける場面はここではないと思います。レナードが本当に来たいのならば来期取ればよいのではないでしょうか。
4.誰を先発させるのか
レイカーズには2つのネックがあります。1つは、ロンドとロンゾの先発争いについて。実力的にはロンドで問題ないのですが、若手のロンゾを使いたいことや、親父の口出しなど、どうするつもりなのでしょうか。ロンゾを先発させつつ勝負所でロンドというのが一番よいと思うのですが、、、。ロンドが受け入れるかどうか見てみましょう。もうひとつはイングラムの処遇について。レブロンがSFで起用される場合、イングラムは間違いなくベンチスタートです。去年急成長しているイングラムのプレータイムが減るのは間違いないでしょう。レブロンをPFにしてクズマを6thマンにするか、レブロンorイングラムをガードで先発させるのか、注目したいです。
レイカーズの現在の立ち位置
レイカーズは今オフ、かなり動いています。レブロンの加入によって、来期プレーオフ進出はほとんど間違いないでしょう。ただ、その上に行けるかといったら、今期は疑問符が付きます。なにしろ、激戦のウエストプレーオフを戦えるほどの戦力は現時点でありません。今期は久しぶりのプレーオフをみて、来期以降のファイナルに期待するというのが、レイカーズファンの今期の楽しみ方だと思います。それでは!