msmt24’s blog

スポーツに関する話題

スポーツマンシップとは何か?

 

こんにちは!

 

W杯、日本は惜しくも敗退してしまいましたが、いよいよ決勝のチームが出揃いました!

フランス対クロアチアとなっています。ロシアW杯、果たしてどちらが制するのでしょうか。

 

そのW杯の準決勝、フランス対ベルギー戦で、少し話題となったシーンがありました。

http://sp.nicovideo.jp/watch/sm33506450

 

これは、試合終了間際、1-0で勝っていたフランスのムバッペが故意にボールを渡さないでベルギーの攻撃の時間を潰した、というものでした。

この行為に対して、世間は批判的な声が強いです。それは、すぐボールを渡さないでプレーと関係ないところで時間をかけたから、それはスポーツマンシップに反している、というものが多いです。

 

ただ、ムバッペはフランスが勝つために最善の努力をしたにすぎないのかもしれません。残りの試合が決勝しかない以上、この試合でイエローをもらってもどうでもいいですし、フランスとしては1-0で余裕がないわけですから、勝利の手段の一つとして遅延行為を選んだ、いわば勝ちに一番近い手段を取ったとも言えるわけです。そして、勝つために最善の努力をするというのもまたスポーツマンシップに則った行為であると言えます。

 

似たようなことがW杯であったのを覚えているでしょうか。日本人の方ならご存知かと思いますが、グループリーグ第3戦で日本は負けているにもかかわらず時間稼ぎをしたということがありました。この時も世間の意見は2分されました。勝っているならまだしも、負けているのに時間稼ぎ、しかもその結果はまだ決まっていない他球場での結果に左右されるものであったので、最後まで攻めることこそスポーツマンシップに則っている、という意見と、日本としてはなんとしてでもグループリーグ突破したい状況、つまりグループリーグ突破できる結末が日本にとっての勝利であるという状況で、もし攻めてカウンターを食らうリスク(現に日本は得点は愚かカードすらもらえない状況であった)を考えたら自陣でボールをキープすることが勝つための最善の努力である、それこそがスポーツマンシップに則っているんだ、という意見です。

 

今回はW杯の例をあげましたが、野球でいったら松井秀喜五打席連続敬遠など、他のスポーツでも必ず似たような例があります。

要は負けても正々堂々と戦おう組VS勝つためなら何してもいい(ルール内)組の戦いであるわけです。

 

ネットが普及して、僕みたいな一般人でもこうして意見を発信できる世の中で、どうやってスポーツマンシップを解釈するべきなのか、考えてみたいなと思います。

 

スポーツマンシップってなんだ

スポーツマンシップという言葉を繰り返してきましたが、果たしてなんなんでしょうか。調べてみたので乗っけてみます。

マチュアスポーツマンが必ず身につけていなければならないとされる競技精神。フェアプレーの精神と同義で,「公明正大に,全力を尽くす」ことであり,結果的に「負け」ても可とされているが,あくまでも「勝とう」とする努力の精神をさす。競技する相手,審判,競技規則への敬意と尊敬の念はスポーツする者にとって最も大切と考える理想主義がこれを支えている。(ブリタニカ)

はい、というわけで、公明正大である(戦おう組の意見)と勝とうという努力(何してもいい組の意見)両方ともスポーツマンシップと言えるんですね。でも、現実としてその2つの意見は共存しえますが、対立しますよね。まあ簡単にいうと自分がこの二つの選択肢を提示された時、どっちを選ぶか。当事者になった時の決断ってすごい厳しいものがあると思います。

 

僕はずっとスポーツをやってきた人間なので、何してもいい組です。もちろん公明正大にプレーをするのは大切ですが、やはり最後にモノを言うのは結果、というやつです。だから、僕は日本がボール回しをしたのは仕方ない、むしろよくやったという意見を持っていました。ただ、ムバッペのシーンを見た時、これはずるいじゃないか、ちゃんと戦えよ!と戦おう組になってしまいました。この2つの例の線引きって、できますか?もちろんどちらの例もルールに従って動いています。

 

スポーツマンシップってなんでしょうか。僕の中でその答えはまだ出ませんでした。僕もそうですし、割と多くの人が状況によって何してもいい組にも戦おう組にもなっていると思います。その線引きの基準こそ、人々にとってのスポーツマンシップで、その形は色々ありうるのかなと思います。僕でいったら、日本代表はよくやった!となってムバッペはずるい!となる線引きの基準があるんでしょう、それがスポーツマンシップであると思います。

 

ただ、やはりスポーツマンシップって正々堂々とやることだと思います。そして、その基準は人によって違う。日本代表の中にも消化不良の選手もいました。その選手にとって、こないだの件は自分の中のスポーツマンシップに反していたのかな、と思います。ムバッペもそうだと思います。彼があれをどういう気持ちでやったのか、わからないですが彼の中にはやりきった!という気持ち後ろめたい気持ちのどちらかが残っていると思います。そしてそれが後ろめたかったら、それこそスポーツマンシップに反している、と言えるのではないでしょうか。選手当事者の中でスポーツマンシップという精神が形成されている、つまり、スポーツマンシップを盾に試合内容を批判してはいけない、特に外野から見ている僕たちがその選手のスポーツマンシップを批判できることはないのかなと思います。

 

スポーツマンシップに関する解釈は今後も考えて見たいと思います。それでは!